フリーランスに必要な準備や心構え

フリーランスは、自由な働き方も会社員のような働き方も可能だ。ただし、会社員のように月々決まった給与を得るのではなく、案件ごとに依頼を受けたり、インターネットなどで自作した物を売ったりして収入を得る。また、フリーランスは労働者とはみなされていないため、最低賃金や法定労働時間など労働者を守るためのルールが適用されない。一方、労働時間や仕事場は誰の制限を受けることもなく、すべて自分の責任で働くことになる。

フリーランスとして開業するにあたって必要な準備は、まず資金を貯めることだろう。職種にもよるが、フリーランスになると意外と出費が多い。さらに、月々の収入が安定しないため、開業してしばらくは売り上げも安定しないのだ。そこで少なくとも、半年から1年程度は無収入でも生活できる金額を準備しておきたい。次に、必要な手続きを済ませておくことだ。フリーランスは法的には定義されていないため、厳密には必要な手続きがない。しかし、会社を退職する際には健康保険や年金の切り替え、フリーランスとして活動する際には個人事業開業届の提出などがある。

そして、フリーランスになる前の心構えとしては、人脈を広げることに対する意識だ。フリーランスの多くは、企業や個人事業主から業務委託という形で仕事を請け負う。フリーランスをスタートしたばかりのうちは実績がないことから、仕事を受託できるルートは限られる。そのため、人脈を広げておく必要があるのだ。