常駐型フリーランスのエンジニアの働き方は、契約しているクライアントに出向して規定の時間で働く形だ。そのため会社員と同じように感じられるかもしれないが、契約はあくまでも案件と結ぶ。契約期間は1ヶ月程度の短期で終わるものもあれば、1年以上かけて長期的なプロジェクトに携わることもある。その契約期間がそのまま終了すれば、フリーランスはほかの案件を見つけなければならない。また、そのまま契約を更新し、実質的に会社員のように働くケースもあるのが実態だ。
そんな常駐型フリーランスのエンジニアは、在宅型フリーランスと会社員の中間と考えると良いだろう。決められた時間までにクライアント先に赴く必要があり、遅刻や無断欠勤は許されない。週の勤務日数や時間は、契約する案件によって決められる。しかし、クライアントから細かな指示を指示されることは少なく、多くの場合は在宅型フリーランスのように案件内容に則った作業のみを行う。在宅ではできない細かな意思疎通を頻繁に必要としたり、在宅型フリーランスではセキュリティ面に不安があったりする際に、常駐型フリーランスが求められる。
また、常駐型フリーランスのエンジニアは、ほかのエンジニアと協力して仕事を進めていくことも珍しくない。協力するエンジニアは、クライアントの会社員や、同じタイミングで契約しているほかのフリーランスなどさまざまだ。そのため、一口にフリーランスと言っても、自由ではないケースがあることも知っておく必要がある。